病院の特徴を知るために、病院見学に行ったら「診療科」、「病棟の種類」、「病院の規模」、「法人の構成」をチェックしてください。
診療科とは、「整形外科」や「脳神経外科」などの科のことです。
各診療科は、対象とする疾患があります。整形外科なら骨折や腰痛、変形性関節症など。神経内科なら脳卒中や神経難病(神経筋疾患)などになります。また、同じ診療科でも病院によって好んで手術をするところとそうでないところがあったり、手術の術式が異なったりします。
なぜ診療科をチェックすることが重要かと言うと、診療科の対象とする疾患は、あなたが就職してからリハの対象とする疾患になるからです。例えば、耳鼻咽喉科がある病院に就職したら聴覚障害や嚥下障害の患者さんのリハを行うことになります。
つまり、あなたがもし脳卒中のリハがやりたいと思っているなら、神経内科や脳神経外科(場合によっては内科)がある病院に、聴覚疾患のリハがやりたいなら耳鼻咽喉科のある病院に、就職しなければならないのです。逆に言うと、その病院にある診療科が対象としている患者さんのリハしか経験できないのです。
ただし、世の中には多くの疾病があり多くの診療科がありますが、リハが対象とする診療科は実はそれほど多くありません。本来はすべての診療科が対象となるのですが、多くの疾病に対するリハは個別に確立されてはおらず、廃用症候群に対する対応が主体となります。よって、ある程度方法が確立されている疾患(診療科)は限定されることになるため、実は多くの診療科があった方がいいとは言い切れません。
話しは戻りますが、それでは病院の診療科は多い方がいいのでしょうか。少ない方がいいのでしょうか。
これは、その人の考え方によります。
一般的に、多くの診療科がある病院で働けば、多くの疾病をみるチャンスがあります。その代わりずっと一種類の疾病をみるわけではないので、「広く浅く」になりがちです。逆に専門病院のようなところで働けば専門家になれる可能性が高くなります。
あと、これはすごく重要なことですが、診療科が多いと病院全体としてまとまりにくい傾向があります。各診療科にはその代表者がいるわけなので、代表者の数が多いということはまとまりづらくなりがちです。つまり、リハに関して病院全体で足並みそろえての取り組みが行いづらくなります。
診療科について注意しなければならないのは、標榜(外に対して表示すること)している診療科ではなく、実際に稼働している診療科を聞くことです。病院は多くの患者さんを集めるために、実際にはそれほど力を入れていない診療科についても標榜していることがあります。
